世界中の多くの人々が、子供の人権・障害者の人権について声を上げてくださっています。
大変、素晴らしい事だと思います。
しかし、残念なことに、そのような人々の素晴らしい行為が届かない子供達や障害者も、まだまだ、大勢存在します。
障害者施設として有名なA病院の医師は以下のような内容の言葉を発しました。
『カロリー不足?痩せていようといまいと、そんなことは、こちらには関係ない事です。カロリーは増やすことはしません。なぜって?
痩せていれば、看護師が4名必要な場合でも2名ですみますからね。経費削減ですよ。』
こういう言動、こういうタイプの行為を何というのでしょうか?
わたくし達、アメリカの息子の支持者は、このような言動や行為を 『虐待』 と定義しています。
このA病院は、障害者施設ですので、あえて、障害者の立場で、お話しをさせていただきますと、
多くの障害者は、声をだせません。多くの障碍者は、意思表示もできません。
これらの≪声もだせない。意思表示もできない。≫という状況の彼らたちに、人権はあるのでしょうか?
経費がないから、経費削減になるから。という言葉には、人間の生きる権利に対する尊厳は感じられません。
世界の先進国の中で、最も、障害者や老人たちに対して厳しい姿勢を貫いているのは日本である。世界のあちこちで、よく聞く言葉です。
とても優しい人々が多い。と言われる日本人に対して、そのような不名誉なタイトルが付くことに対して、不快感を感じたこともありました。
しかし、今は、この言葉は仕方がないかもしれない。という気持ちになっています。
障害者に対する虐待を見つけたら通報するように。ネットで、障害者に対する虐待を調べると、このように書かれた言葉を何度も見つけます。
しかし、残念なことに、いざ、通報しようと思うと、病院内での虐待を通報する場所がありません。
厚生労働省。都庁・県庁・児童相談所など、あらゆる場所に聞いてみましたが、帰ってくる言葉は、誰もが、
『病院内での虐待を通報する場所も、病院内の行為を監視する場所もありません。』
と、言われます。
警察にも何度も電話しましたが、『医療の事はわからない。虐待なのかどうかがわからない。死んだら、また、考えましょう。』といって、
救済を拒みます。
『今、救済しないと息子が死んでしまうから、助けてほしい。と頼んでいるのです。息子は、19歳で19キロと22キロの間をさまよいながら
苦しんでいます。今、助けてほしいから110番通報しているのです。』
と、一生懸命に救済をお願いしても、『今、他の件で忙しいから。』といって、のらりくらりの反応しかしてくれません。
確かに、忙しい事と思います。
でも、子供の生死がかかっている内容に、他の事件で忙しいから。という回答は、いかがなものでしょうか?
もし、110番通報して、『今、他の事件で忙しいから。』といって、取り合ってくれないことと、全く、同じです。
警察や行政が動いてくれない。という事は、即ち、病院内での虐待は、やりっぱなし状態が可能。という事になるでしょう。
私の知人に医療コンサルタントの会社の代表がいます。
その人が、言っていた言葉ですが、某県の老人施設内には、1週間に3回ほどしか食事もパンパースの交換もして貰えずに、足の指をネズミに
かまれた状態で発見された老人がいたそうです。
このようなお話しを、今回、申し上げるのは、このままでは、日本の障害者や子供たちが病院内で虐待された場合の救済方法を作っていただ
きたいと思い、お話しさせていただきました。
また、子供の人権侵害や虐待に詳しいといわれる某弁護士事務所に相談した時は、以下のような回答をもらいました。
『申し訳ないのだけれど、当事務所は、病院内の虐待は扱えません。どうしてかというと、私たちは両親の虐待を扱っていますが、それらの
通報をしてくれるのが、病院ですので、病院と敵対することはできないのです。』
『先生、その回答はあきらかに人権侵害です。』
と、いいたかった思いをこらえて、事務所をでましたが、あきらかに、この方は、もっとも大切な問題を忘れています。
最も、大切なことは、子供たちの救済です。
それを忘れたのか?それとも、大人のしがらみの為なのか?どうなのか、私には、分かりませんが、どこの場所で起きようとも、誰が実行しようとも、
虐待は虐待です。
現在、病院内・障害者施設内の子供たちは、虐待を受けても、通報する場所がないため、どうすることもできない状況で死を待っていることでしょう。
この問題を解決するためには、署名運動が必要です。
現在、署名運動の準備中ですので、今しばらくお持ちいただけますよう、お願いいたします。