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主治医がいないという理由で

退院を拒否される

『今日は、ジミーちゃんが、とても機嫌がよくて朝から笑ってばかりいるんだよ。早く、帰りたいから、朝食も、すごく早く食べたんだよ。』

 

其の日は、午前中退院予定でしたので、主人は、1週間ぶりに、大切な会議を入れていました。ニューオータニホテルに、ロシアのお客様がいらっしゃっていて大切な会議があったのです。又、師走と言う事もあり、仕事納めの忘年会などもあるため、この日は病院に戻る事ができません。翌日、29日からは、京都でお正月を迎える為に、途中の温泉などを予約を入れていました

 

しかし、主人から入った2度目の電話内容はひどいものでした。

 

主人は電話の向こうで、息子の医師である小島 令嗣医師と、言い合いをしていました。

その理由は、退院予定で荷物をまとめていた主人に対して、急遽、小島 令嗣医師から、『若松医師が夕方まで学会で外出しているとか、病院内にいるけど、連絡が取れないとか、若松医師がいないので、今日は退院ができない。』といわれたのです。

主人が驚くのは当然です。

主治医が所在不明なのは、私達に非があるわけではありません。

それなら、他の責任者が退院承諾の判を押せばよいはずです。

しかし、なぜか、頑なに、退院を拒みます。

主人    『主治医がいないから、お正月明けの4日まで退院ができないなんて信じられない。主治医がいないから、お正月を病院で過ごしなさい。なんていう病院は聞いたことが無い。』

小島    『主治医がいなければ退院はできません。そういう規則になっています。明日から、お正月休みなので会計ができません。4日まで退院はできません。』

主人   『主治医がいないから、お正月を病院で過ごさなくちゃいけないなんて、どうかしてる。考えられない。今日は退院だって、2日まえから言われている。若松医師が準備していなかったのは、私の責任じゃない。明日から、息子と一緒に京都に行くので、どうしても、退院させたい。息子は、温泉に行くのを楽しみにしている。お正月、このインフルエンザの多い、病院にいなければいけない理由がわからない。』

小島   『それなら、入院させなければよかったじゃないですか?』

私は、話しをききながら、この小島医師の矛盾した会話内容に不信感を抱きながら、小島医師に電話を代わってくれるように主人に伝えました。

小島医師は、若松医師が学会で夕方までいないと言ったり、病院内にいるけど、連絡が取れない。と言ったり、度々、話しが変更します。しかし、どうしても、退院はできない。の一点張りです。

私が、『息子は、何度も入院したことがありますが、主治医がいない場合は、他の医師で退院許可はもらえますよ。』というと、相談して折り返し、電話すると言って電話が切れました。

​誰に相談するのだろう?と不思議な気持ちになりましたが、結局、『どうしても、主治医の許可が必要なので。』の一点張りで、結局、翌日、退院することになりました。

この時、主人は、小島医師の様子が不自然だ。と何度も言っていました。

『直立不動の状態で大声を出している。』と言っていました。

後で、私に、息子の様子を説明するときも同様でしたが、確かに、この小島医師の状況には、不自然な感じがしました。直立不動で、私の眼を見ずに話していました。

このような不自然さは、録音テープを聞いて頂いてもわかります。

 

もし、あの時、私が、病院側の対応を疑えば、そして、主人の言っていた、『小島医師の態度が、いつもと全く違う。直立不動で大声を出している。』という話しを、もっと真剣に聞いていたら、息子は、あんな惨い目に合わずに済んだのだと思います。

主人は、会議の時間が迫っていたので、仕方なく、息子に、

『ジミーちゃん。今日は退院できなくなっちゃった。でも、明日は温泉だからね。パパは、朝一番で迎えにくるよ。約束するよ。』

そう言って、指切りをして帰ってきたそうです。

 

息子は、とても不安そうな顔をしていたとのことでした。

 

主人は一旦帰宅してきてからも、

 

『おかしい?主治医がいないから退院できないなんて、今までで初めてだ。様態の良くなっている患者を主治医がいないだけで、まだ、入院させるなんて、どうしても考えられない。』

 

​と、病院に対して不信感を持っていましたが、この時は、私はまだ、防衛大学病院の組織ぐるみの犯罪に気がついていませんでした。

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